失敗しないブロア選び

ブロアーを選ぶときの注意点や基本的知識をご説明致します。
長期間に渡って使用するものですが、あまり知られていないのも事実なので、
買い替える際、失敗しない為には、しっかりとした知識を持つ事が重要です。
--目次--
1.ブロアーのメーカーについて
2.ブロアーの風量について
3.ブロアーと単独・合併について
4.ブロアーと浄化槽の人槽について
5.ブロアーの取り付け方
6.ブロアーのメンテナンス
7.ブロアーの品質について

ブロアーのメーカーと浄化槽のメーカーは違います。
例えば浄化槽のメーカーがニッコーだからといって必ずしもブロアーの
メーカーもニッコーであるとは限りません。
(一致しないパターンの方が多いと思います)ブロアーを買い替える際は
現在使用してるブロアーはどのメーカーなのか確認しておく事をお勧めします。
単独
|
合併
|
||
浄化槽メーカー | ブロアーメーカー | 浄化槽メーカー | ブロアーメーカー |
日立 | 高槻 | 日立 | 高槻 |
ニッコー | 日東工器 | ニッコー | 高槻 |
クボタ | 日東工器 | クボタ | 日東工器 |
アムズ | 高槻 | ||
フジクリーン | フジクリーン | フジクリーン | フジクリーン |
ダイキ | 安永 |
※表はあくまでも目安です。違うパターンもあります。

風量とはブロアーから送り出される空気の量を指します。
1分間に40リットル送れば風量40となります。
ブロアーには様々な種類があり、風量が違うとせっかく高い
お金を出して買い替えても使えないという事もあります。
買い替える前に使用しているものと同じ風量のものでも問題ないのですが、
浄化槽の種類や設置箇所により違う風量の別のメーカーのブロアーを
使用した方が快適になるという事も多々あります。
下の図はあくまでも目安ですが、図からもわかるとおり風量が低ければ単独、
高ければ合併という事はありません。風量は買い替える前に必ず確認しておいて下さい。

3.ブロアーと単独・合併について
単独浄化槽はお便所の汚水のみを処理し、合併浄化槽はお便所の汚水だけでなく
台所、お風呂の生活雑排水も一緒に
処理します。
単独浄化槽の場合は風量30~40の場合が多く、合併浄化槽の場合は風量60~80が
一般的です。
単独・合併共にメーカーが違っていても風量が同じなら買い替えても使用できますが、
逆洗付きの合併(2つ口の合併)のみ注意が必要です。
メーカーによって口の位置が違っていたりするので、風量が同じでも
使用できない場合もあります。ご注意下さい。

人槽とは浄化槽の大きさの目安として使われ、住んでいる人、
利用者の人数で決まるものではありません。
1人暮らしだから1人槽とか4人だから4人槽などといった事は
ありません。
大抵の場合は浄化槽管理の際の点検表に記載されてます。
人槽は建物の延べ床面積(建物の1階、2階、3階等の床面積全て)、
又は、使用用途によって決まります。
ちなみに最小値は1人槽ではなく、5人槽です。
単独の場合は5~10人槽まで風量30か40である事が一般的です。
合併の場合は取り付けた年代によっても違ってきますので
買い替える際はご連絡下さい。

ブロアーをご購入後、浄化槽に繋がる配管に取り付けなければいけませんが、取り付ける際は形にあった付属部品が必要です。
場合によっては自分で購入したのに付属部品がない為、自分で取り付ける事が出来ないという可能性もあります。
その場合は設置料として費用が発生してしまう場合もありますので、
ブロアーの取り付け方を事前に確認しておきましょう。
→旧ブロアーの取り付け方
→ワンランク上の新ブロアーの取り付け方


購入して取り付けたら定期的にメンテナンスする必要があります。
確かにメンテナンスしなくてもある程度の期間は使用できるますが、
ブロアーが壊れるまでの期間が全然違ってきます。
点検業者がしっかりやってくれていれば問題ありませんが、
ご自分でも一度チェックされる事をお勧めします。
→ブロアーのメンテナンス
ブロアーは生活必需品とはいえ安くはない品物です。
一度購入すると長期間使用する事になります。
実は値段で選ぶよりもきちんとした品質のものを選ぶ事が
費用対効果という観点から見た場合一番重要です。
例えば2万円で購入したものを3年間使用するのと、
3万円で購入したものを6年間使用するのはどいちらがお徳でしょうか?
取り付けたりする手間も考えればその結果は明白です。
当サイトでは浄化槽管理暦35年以上の管理士がきちんとした品質のものを選び、
各ブロアーに合った取り付け部品付きで取り扱っています。
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→買い替えられる方へ
→浄化槽用ブロアー・浄化槽用商品一覧

→こちらもおすすめ「初めての浄化槽講座」